フランスLOVEな私の旅・グルメ日記

フランス好きの管理人が、旅行した場所やグルメに関して情報発信を行っています。


幻のシャンパーニュHENRI GIRAUD(アンリ・ジロー)を訪問しました in アイ村

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イギリスやモナコの貴族たちに愛飲され、幻のシャンパーニュとされてきたメゾンがアイ村にあります。それが今回訪れたHenri Giraud(アンリ・ジロー)です。

 

 

 

個人旅行客の訪問について

アンリ・ジローに関して「見学できるのは業界関係者のみ」とするサイトがありますが、それは誤り。私は完全に業界無関係者ですが、メゾンを見学できたし、無料で試飲もさせてくれました。

予約なしでも入れる、という情報も見受けられましたが、私たちはどうしてもアンリ・ジローを訪問したかったので、公式HPからメールでアポを入れておきました。

 

大手メゾンのような時間割のツアーは行っていないようで、こちらの都合の良い時間を聞いてくださったり、私たちのシャンパーニュ知識レベルを確認してくださったりしてくれました。シャンパーニュ愛好家の個人旅行客か、業界関係者か、訪問者の属性に合わせてツアーを組んでくれているのかな?と思いました。

 

 アンリ・ジローに到着〜!

エペルネからタクシーで10~15分。無事にアイ村にあるアンリ・ジローに到着しました。入り口は解放されておらず、インターフォンを使って門を開けてもらう必要があります(出る時も同じ。メゾンの方が開門のボタンを押さないと開かないです) 

 

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

タクシーの運転手さんが取り次いでくれて、無事にアンリ・ジローの内部に入れました。

入り口にはモダンアートのような「G」マーク!ああ〜憧れのアンリ・ジローに来たんだ〜とポーっとしていると、本日メゾンを案内してくれる担当者の方が登場。ジュード・ロウ様を若くしたようなイケメンです(笑)アンリ・ジローがもっと好きになりました。

 

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD


入り口を抜けると試飲スペースがありますが、まずはカーブツアーをするので、奥のカーブへ案内してくれました。

 

アンリ・ジローは1625年に創業し、現在まで12代続く長い歴史のあるシャンパーニュ・メゾンです。アイ村に8ヘクタールの畑を持ち、シャンパーニュを製造しています。

シャンパーニュには多くのメゾンがあり、テタンジェやマムのような大手メゾンもあれば、アンドレ・ロジェのような家族経営のメゾンもある。アンリ・ジローはちょうどその中間程度の大きさのメゾンです。

 

そんなお話を聞きながら、カーブの中に入って行きます。

 


他のメゾンの訪問記はこちらです。

www.clair.fun

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アンリ・ジローのカーブの中

まず通されたのがこちらの空間。壁にはアンリ・ジローの理念(フィロソフィー)が掲げられています。

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

Ne rien s'interdire, ne s'obliger à rien, faire du bon vin naturellement.

何も禁止せず、何も強制せず、良いワインを自然に造る


naturellement=自然という言葉は、アンリ・ジローにとって非常に重要なキーワードのようで、ツアー中にも何度も「私たちのフィロソフィーである自然」という言葉を聞きました。


偉大な自然があり、ヒトの仕事はその中からより良いものを選ぶ事なんだけど、その選択にはとても強いこだわりがあって、こだわりがあるから極上のシャンパーニュが生まれる、みたいな、そんな風に感じました。

 

アンフォラ


理念の下にある大きな卵みたいな形の人が一人すっぽりと入りそうな大きさをした卵型のアンフォラが並んでいます。


アンリ・ジローでは最高のシャンパーニュを作る為に熱心な研究が行なわれてきましたし、現在も行なっています。その中の一つにアンフォラがあります。アンリ・ジローはワインの原点に戻ってみようと考え、アンフォラを使ったワイン作りをすることにしました。

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD


「アンフォラ」なんてワイン好きでなかったら、あまり馴染みのない言葉ですよね。アンフォラは初期のワイン作りに使われた陶器の入れ物です。

歴史的文献によれば、ワインはジョージア(旧称:グルジア)で7000~5000年前に醸造されていたとする記録が残っており、これがワインの起源ではないかと言われています。初期のワイン作りでは、アンフォラ(クヴェヴリ)という陶器の壷を地中に埋めて、その中に潰したぶどうを入れ、自然発酵させてワインを作っていたのです。

話はアンリ・ジローに戻ります。

アンフォラの中にワインを入れると、非常にゆったりとした自然な流れでアンフォラ内を移動します。その自然なスピードがとてもワインに良いのだとか。



アンリ・ジローはアンフォラのテロワールにもこだわります。

下の写真のアンフォラはワイン発祥の地ジョージア(旧称:グルジア)から持ってきたアンフォラ。

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

 こちら↓は、一番奥にあるのがイタリア・トスカーナのテラコッタを使ったアンフォラ。写真の右側にある灰色のアンフォラはなんとコンクリート!「自然ではない」コンクリートのアンフォラを使って、どういうワインができるかも実験していました。まるでLaboratory(実験室)みたい!

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

 

アンリ・ジローは樽のテロワールにもこだわります。異なる森から伐採されたオークで作られた樽を使って、ワイン作りをしていました。

 

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

樽には一つ一つ、どの森のオークかが明記されているんです。
「そちらはアルゴンヌ森の樽で、味にこういう変化を与えて、こちらはなんとか森で・・・」という説明も、残念ながら失念してしまいました。

 

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

これまで「樽がどの森から来た」とか言う作り手さんにお会いした事が無かったので、樽のテロワールにまでこだわるアンリ・ジローの姿勢にもう~ビックリ! しかも、樽のテロワールがワインの熟成に味の変化を与えることも初めて知りました。ワインって本当に奥が深いわ!!

 

部屋の真ん中にドンと置いてあるこの木はアルゴンヌ森のオーク。この大きさの木材から樽になるのはほんの1/4だけ。残りの部分は家具などに使われるのだそうです。 

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 


 

圧搾機


この大きな機械は圧搾機です。ブドウを搾ってジュースにする時に使います。

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

絞り汁は通常、一番絞りから始まり2番~3番までしか区別をしないのですが、アンリ・ジローは5段階に分けているそう。こうする事で絞り汁がより細かく分かれます。一番絞りは量は限られてしまう半面、より良い一番絞りと2番絞りに近い一番絞りとに分け、より良い一番絞りで最高のシャンパーニュを作れるようになるのです。これってすごい贅沢ですよね。

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

 

テイスティング

こんな感じで製造現場を一通り回り、次はお待ちかねのテイスティング・タイム♪
まずはスタンダードの

Esprit NATURE

80%ピノ・ノワール
20%シャルドネ

例の卵型のアンフォラで熟成させてから、さらに2年の樽熟成を経て作られています。
色は薄いイエローゴールド。フレッシュさと熟成感の両方が感じられます。
香りはフレッシュで桃のようなフルーティな香りがしました。味わいはミネラル感がありつつとても穏やかです。ピノ・ノワールが多く入っているので、酸味は軽めで、優しい味わいです。

 

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

2本目は

フュ ド シェーヌ マルチ ヴィンテージ MV12


MVはモルト・ヴィンテージ、12は2012年のヴィンテージという意味だそう。同梱されている専用の器具で上手いこと金具を取り外してから、コルクを抜くんです。オシャレすぎる!

ピノ・ノワール(当然アイ村産)70%とシャルドネ30%。樽のみで伝統的な製造方法で作られています。マロラティック発酵を最低6ヶ月行なっています。

このシャンパーニュには度肝を抜かれたし、とても感動しました。「5~10分ごとのDramatic evolution(劇的な進化)を楽しんで下さい」と言って注がれたシャンパーニュです。

最初はバナナ、アプリコット、キャラメル
そして5分後。バナナのニュアンスは青いバナナのようになり、他にはマンゴー
さらに5分後。すごく美味しい!そしてすごく複雑になっていて、私のテイスティング能力では表現できません!花っぽい感じもあるけど、樽のきいた美味しい白ワインのよう。そう、シャンパーニュというより白ワイン。ん~、分からないけどとりあえず美味しい!

ワイン評論家のロバート・パーカー氏はアンリ・ジローについてこうコメントしています。

ほとんど人に知られることのないこのドメーヌは、最高のシャンパン・ハウスだろう。このハウスのシャンパンは、むしろ蜂蜜味のあるブルゴーニュ・ブランに近い。

 そうか、複雑なこの感じはブルゴーニュっぽいのか!と妙に納得。 

 

アンリ・ジローでは見学も試飲も無料なので、試飲は上の2本で終わりだと勝手に思っていましたが、最後にまたもエチケット(ラベル)に斬新な絵が入ったボトルが来ました。

最後に

ロゼダムジャンヌ

の登場です!

CHAMPAGNE HENRI GIRAUD

 

ピノ・ノワール60%とシャルドネ40%で、ピノ・ノワールは先ほどのカーブで見学したトスカーナ製テラコッタで作られたアンフォラで熟成させています。

チョコレートやブラックフルーツを思わせる香りはとてもパワフル。ちょっとした赤ワインのような香りです。すごく樽が利いていて、ベリー系のコンフィチュールのよう。はぁ(ため息)ロゼも美味しい~!
「フォワグラやキングサーモンと上手くマリアージュします」と教えてもらいました。

 

おみやげ 

色々と試飲させて頂いた結果、スタンダードのEsprit NATUREを37ユーロで買って帰りました。カード払いもできますし、化粧箱と紙できちんと梱包してくださいました。 

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後日談で…

日本に戻って楽天市場を見たら、私がアンリ・ジローで買った金額とさほど変わらないお値段で販売してました(笑)これでクロ●コで配送なんてして日本に持ち帰ってたら、楽天の方が全然安いよね、って金額。楽天すごいです!